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二十四節気 【立春】
2月3日~2月17日

旧暦では、一年のはじまりは【立春】からと考えられていました
暦の上では春になります
徐々に暖かくなり、梅の花もちらほら咲いて春の兆しがところどころで見られますね
新茶の摘み取りが行われる「八十八夜(はちじゅうはちや)」、台風の特異日とされる「二百十日(にひゃくとおか)」などの雑節は、「立春」の日から数えてそれぞれ88日目、210日目に定められた季節の節目です
「立春」は雑節の日を決める基準になっており、日本を彩る美しい季節行事のはじまりの日となっています
「立春」になると寒かった「寒(かん)」が明けます。2月になっても残る寒さは「余寒(よかん)」と呼ばれていますが、この言葉を知ると、「寒いのはあともうちょっと、すぐにあたたかくなってくる」と思えます
この立春には、「立春大吉」の厄除けのお札を貼る習慣があります
お寺や神社でもこのお札が配られますが、自分で書いてもいいそうです
立春大吉とは、春を寿ぐ、立春を迎える喜びの言葉ですが、同時に厄除にもなるといいます
この文字、よくよく見ると左右対象なのがミソなのです
「立春大吉」のお札を貼ってある玄関から「こんにちは」と家に入って来た災厄が、ちょいと玄関を振り向くと、また「立春大吉」と書いてある。
あれ? 入り口は今入って来たところか」と回れ右をして災厄は家の外へ出てしまう、ということのようです
「わざわい」さんも、ちょっとぼけてるんでしょうか(笑)
対の「鎮防火燭」は火の用心のお札。「立春大吉」のお札と左右対象に貼ります
「火」の字が小さいところが火伏せの心を表していす
立春大吉のお札に守られて、一年息災で暮らせますように

【初午】
◆初午の意味
「初午」とは、立春を迎えて初めに訪れる午の日のことです
この日に行われる全国各地の稲荷神社のお祭りのことでもあります
お祭りでは豊作、商売繁盛、開運、家内安全を祈願します
京都の伏見稲荷をはじめ、大阪の玉造稲荷、愛知県の豊川稲荷など、各地の稲荷神社で盛大に祭がとり行われます
◆初午の由来
稲荷神社とは、京都市伏見区の伏見稲荷大社を総本社とし、全国に約4万社ある神社のことです
その昔、和銅4年(711年)の2月の最初の午の日に、穀物の神様が稲荷山(伊奈利山)に降りました
この故事から、稲荷神を祭る祭事が行われるようになったとされます
旧暦2月の初午の日は今の3月にあたり、ちょうど田んぼや畑の準備を始める時期だったため、豊作を願って稲荷神社に参拝する習慣ができました
ちなみに、稲荷の名は稲作の「稲生り」から来たとも言われています。
今年は初午が2月6日です

「初午」といえば「いなり寿司(初午いなり)」をたべますが、これは稲荷神の使いであるキツネの好物が油揚げだったことに由来しています
初午の際に油揚げや、油揚げに稲荷神のおかげでもたらされた米(酢飯)を詰めたものを奉納したことが、「いなり寿司」の始まりと言われています
そこから、稲荷神社もいなり寿司も、親しみを込めて「おいなりさん」と呼ばれるようになりました
いなり寿司の形状は東西で違いがあります
東日本では、米俵に見立てた俵型をしていますが、西日本では、キツネの耳に見立てた三角形が主流です
また、東日本では「いなり寿司」、西日本では「お稲荷さん」と呼ぶ傾向が強いと言われています
「しもつかれ」は、鮭の頭、すりおろした大根やにんじん、油揚げ、節分の大豆などを酒粕と一緒に煮込んだものです
栃木県の郷土料理です。初午の日に、藁を束ねてつくった「わらづと」にしもつかれを入れ、赤飯と一緒に稲荷神社にそなえる風習があります。
大根をおろすおろし器を栃木の一部の地域で《初午おろし》と呼ぶことから、初午の日の料理となったそうです

日本の伝統行事にはしっかりした意味があります
これを理解して日本古来の慣習を感じましょう
自然・気候の変化は身体の変化
二十四節気ごとに身体を整えましょう
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