今回は陽蹻脈です
陽蹻脈は独自のルートを持ちません
奇経は基本的にはバイパスなので、十二経絡の不調が起こったときに
助けるためのルートです
そのため十二経絡の中のいくつかのルートと重なっています
陽蹻脈は踵から始まります
外くるぶしの後ろを通り膀胱経と同じふくらはぎの外側を通ります
膝まで上ると、太ももの外側、胆経と同じルートを上ります
骨盤から脇腹、腋下と胆経と同じ外側を上っていき
肩甲骨にまわり、小腸経と同じルートを通り肩に出ます
肩からは大腸経と同じルートを通り、首、顔に出ます
顔は胃経と同じルートを通り目の内側で膀胱経と交わります
そしてさらに頭にのぼりぐるっと後頚部まで行って終わります
このように十二経絡の中の陽経と同じルートを通ります
そのため関連する経絡に異常が出た時に陽蹻脈が働きます
陽蹻脈は独自のルートを持たないため、独自のツボもありません
関連する経絡と同じルート上にあるツボを使います
これが不思議なところです
陽蹻脈に関わる病症としては
下肢内側の麻痺、身体の前半分が緩み、後ろ半分がひきつる、目の痛み
ドライアイ、やる気が出ない、昼間眠たい、てんかん、高血圧など
次回は陰蹻脈についてお話します
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